自律神経と汗ってどんな関係があるの?健康との関係は?

ストレス社会と言われるようになって以降、自律神経という言葉をよく耳にするようになりました。
ストレスを感じると自律神経が乱れ、健康を害するとはよく言われています。
その自律神経、汗とはどのような関わりがあるかご存知ですか?
この記事では汗と自律神経が健康にどのような影響を与えるか解説していきます。
Contents
自律神経と汗ってどんな関係があるの?健康との関係は?
自律神経ってどんなもの?
体は脳からの指令によって動いています。
例えば筋肉は運動神経を介して脳から「動け」という指令によって動きます。
このように筋肉は運動神経によって自分の意思で動いていますが、内臓は自分の意思とは関係なく動いています。
内臓などのように自分の意思とは関係ないところで動き、体の状態を保ってくれているものが自律神経になります。
自律神経が働くことで内臓が勝手に動き、体を維持してくれているのです。
自律神経は2つあり、それぞれ役割があります。
- 交感神経=車のアクセルのような役割
- 副交感神経=車のブレーキのような役割
例えば体が活発に動かなければならない場合にはエンジンを動かさないといけないため、交感神経が優位に働きます。
逆に休まないといけない場合には副交感神経が優位に働きます。
このように、アクセルとブレーキがうまく働くことで体のバランスを保ってくれています。
ではこの自律神経の働きが乱れたらどうなるのでしょうか?
上述したように、自律神経は無意識に体を維持してくれる大事なものになります。
自律神経が乱れることで体を維持してくれる機能が悪くなってしまい、内臓などの働きが悪くなっています。
いわゆる自律神経失調症と呼ばれるような病気では、
- めまい
- 手足のしびれ
- 便秘
- イライラや不安感
このような症状が見られるようになってしまいます。
自律神経と汗の関係は?
筋肉を動かすのと違い、汗も自分の意志でかけるという人はいません。
つまり、無意識の生理現象ですので、汗も自律神経によってコントロールされています。
汗とは運動中などに体温を下げるためにみられるものです。
自律神経のうち、体温のコントロールは交感神経によって行われます。
交感神経は血圧や体温をコントロールする自律神経です。
運動などによって体温が上がると交感神経が汗腺に働きかけ、発汗が促されます。
こうすることで汗をかき、体温がコントロールされます。
自律神経が乱れるとこの体温調整がうまくいかなくなってしまいます。
自律神経の乱れは汗と健康に悪影響?
上述した通り、自律神経が乱れることで体温調整のための発汗がうまくいかなくなります。
交感神経は体が興奮状態になると働きやすくなります。
現代ではストレスが多い場合が多く、ストレスは交感神経を興奮させます。
交感神経は血管を収縮させ、血圧をコントロールするのですが行き過ぎると血管がどんどん縮こまってしまい、血流が悪くなってしまいます。
血流が悪くなると汗腺の働きも悪くなってしまい、汗もかきにくくなります。
汗腺が働かないと新陳代謝も悪くなりますので、肌も荒れやすくなれば感染もしやすくなってしまいます。
汗をかけなくなってしまうとこのような健康への悪影響も見られてしまいます。
汗をかくためには適度な交感神経の興奮は必要ですが、過度な興奮はあまりよくありません。
交感神経だけでなく、たまには体にブレーキをかけて副交感神経を働かせることも重要です。
交感神経が働いた後は副交感神経が働かないと、体も休まりません。
疲れがたまった状態では人はむしろ体温を下げて汗をかかないように働いてしまいます。
汗をかくためには交感神経だけでなく、副交感神経とのバランスを保つことが必要です。
まとめ
- 自律神経の働き
- 自律神経と汗との関係
- 自律神経が乱れることでの健康への影響
以上3点をまとめました。
汗をかくことでの良い影響は過去の記事にもまとめさせてもらいました。
しかし、自律神経が乱れれば汗もかきにくくなり、健康への影響は免れません。
良い汗をかくためには自律神経をコントロールすることが必要です。
特にストレスは交感神経を乱す大きな原因の一つです。
適度にストレス発散をして、自律神経をコントロールしていきましょう。