【医学的観点から解説】ダイエットにサウナって有効なの?

ダイエットのためにサウナに通うという話、皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
汗をかくことでダイエット効果があると考えられていることが主な要因と思われます。
果たして、それは正しいことなのでしょうか?
汗をかくことがダイエットにつながるのか、この記事ではそんな疑問に答えていきたいと思います。
Contents
【医学的観点から解説】ダイエットにサウナって有効なの?
サウナで汗をかいて痩せられるの?
結論から言えば、一時的な体重減少があるのみで痩せられるとは言えません。
その一時的な体重減少も汗によって体内の水分量が減っているだけなので、何か飲めばすぐに元に戻ってしまいます。
そのため、サウナで直接ダイエットにつながるとは言い難いのが正直なところです。
サウナはダイエットに効果がない?
上述した通り、直接ダイエットにつながるものではないと考えられています。
しかし、その他の効果により間接的につながる可能性があります。
その他の効果とは以下2つです。
- 褐色脂肪細胞の活性化
- 自律神経を整えることによるモナリザ症候群の緩和
褐色脂肪細胞の活性化
脂肪細胞には以下の2種類があります。
- 白色脂肪細胞
- 褐色脂肪細胞
これらの違いは以下の通りです。
- 白色脂肪細胞:体内の余分なエネルギーを脂肪として蓄える
- 褐色脂肪細胞:ATPの代わりに熱を産生する
褐色脂肪細胞にはミトコンドリアが含まれており、働くと熱を産生するのですが、この熱を産生する際に脂肪が使われるため、結果として脂肪燃焼・肥満予防につながると考えられています。
これらは主に体温調整のための作用するのですが、サウナに入ることで体温は38度以上まで上昇とされていて、その高い体温で維持されると、体内にはHSP(ヒートショックプロテイン)という物質が増えます。
このHSPが褐色脂肪細胞を活性化させるといわれています。
そのため、サウナで高い体温を維持することが褐色脂肪細胞を活性化させ、間接的に脂肪燃焼につながる可能性があると言われています。
自律神経を整えることによるモナリザ症候群の緩和
モナリザ症候群とは「Most Obesity kNown Are Low In Sympathetic Activity」の頭文字(kNownのみ2文字目のN)を取ってつけられた造語で、訳すと「肥満者の大多数は交感神経の働きが衰えている」という意味になります。(有名絵画とは関係はありません。)
簡単にいうと「自律神経の働きが弱いことで消費カロリーが減り、食べてないのに太ってしまう体質」のことを指します。
日中の消費エネルギーが減れば、結果として余剰なエネルギーが増えて太ってしまうというのはイメージできますよね。
そのモナリザ症候群とサウナはどう関係あるかというと、サウナに入ることで体温が上昇するため、何とか身体が体温を下げようと交感神経と副交感神経がバランスを取り合い、身体の体温を正常な状態に戻そうと働き始めます。
この働きにより、結果的に自律神経の切り替えがうまくいくようになり、モナリザ症候群の緩和につながる可能性があるとされています。
サウナによるダイエット効果=太りにくい体作り
上述した通り、間接的にダイエットにつながる可能性はあっても、サウナで痩せるのは難しいと思われます。
ただ汗を流すことは気持ちがいいですし、リフレッシュに繋がることには違いないですし、「太りにくい身体作り」の一貫として、取り入れるのは良いことだと思います。
やはり、ちゃんとしたダイエット効果を得るためには、生活習慣を見直して運動を取り入れる必要があります。
まとめ
- サウナによるダイエット効果の有無
- サウナによる医学的な作用
- サウナによる太りにくい体作りのメカニズム
以上を解説させていただきました。
サウナによる直接的なダイエット効果はないですが、体温を上昇や発汗力を身体に覚えさすことは、様々なメリットがあり、運動習慣と組み合わせることで、その効果を最大化していくことができます。
そのために必要なおすすめアイテムがサウナスーツになります。
サウナスーツとは着るだけでサウナと同じように体温を上げる効果のあるフィットネスウェアです。
もちろんサウナほどではありませんが、運動中に体温上昇を促進させるため、体温上昇によってももたらされる効果は十分に期待できます。
サウナスーツに関して、詳しく知りたいはぜひ下記の記事も参考にしてくださいね。