汗をかくと美容に良い?汗と美容の関係を解説します!

暑くなってくるとどうしても汗が出てきます。
女性の場合、お化粧が崩れたりしますし男性でも臭いが気になったりと何かとネガティブな要素が付きまといます。
しかし、汗をかくことは肌の美容に良い影響があることをご存知ですか?
この記事では汗が美容にもたらしてくれる影響について解説していきます。
Contents
汗をかくと美容に良い?汗と美容の関係を解説します!
肌荒れと汗の関係は?
ニキビをはじめとして、肌が荒れるという状態がまずどのような状態かご存知でしょうか?
多くの場合、肌の雑菌や汚れが原因となります。
ではなぜ汗が肌荒れに効果があるのでしょうか?
それは肌のターンオーバーが促進されるためと言えます。
肌のターンオーバーの促進
ターンオーバーとは組織が新しく生まれ変わること、つまり肌の新陳代謝を言います。
まず、汗には3種類あります。
- 体温が上がった場合に発汗する温熱性発汗
- 辛い物を食べたときに発汗する味覚性発汗
- ストレスを感じたときに発汗する精神性発汗
このうち、温熱性発汗であれば体温が上がった状態で汗が出てきます。
体温が上がれば全身を巡る血流が良くなっています。
血流が良くなっていることで全身の老廃物が排出されやすくなり、また栄養が全身にいきわたります。
つまり、肌が生まれ変わりやすい環境が出来上がります。
汗をかくことそのものの効果ではありませんが、汗をかく環境を作ることで肌のターンオーバーが促進されます。
また、汗には実は抗炎症作用のある物質が含まれています。
そのため、汗をかくことで外からの雑菌から肌を守ってくれます。
ターンオーバーで肌が新しくなり、汗をかくことで雑菌から肌を守ってくれるため瑞々しい肌を保つことができるでしょう。
汗をかいてもニオイは大丈夫?
汗が美容に良いと言っても、臭いは多くの人が気になる部分だと思います。
しかし、この点に関しては大丈夫と言えます。
汗をかく汗腺には2種類あります。
- 全身に分布するエクリン腺
- 脇など部分的に分布するアポクリン腺
これらの汗腺から出てくる汗にも違いがあります。
- エクリン腺から出てくる汗=サラサラで無臭
- アポクリン腺から出てくる汗=べたべたし若干臭いを伴う
ではこれらの汗腺がどのように働いてくるかと言いますと、
- エクリン汗腺=温熱性発汗と味覚性発汗
- アポクリン汗腺=精神性発汗
このような違いがあります。
上述した汗のターンオーバーに関わってくる汗は温熱性発汗であり、エクリン腺から出てくるさらさらした汗です。
つまり、肌のターンオーバーに関わる汗は基本臭いがしないのです。
ですが例えば汗がしみ込んだ服などからは生乾きのニオイがしたりしますので、その点は注意が必要です。
汗腺を鍛えて汗をしっかりとかこう!
では汗はどのようにすればかけるようになるのでしょうか。
それは汗腺、特にエクリン汗腺を鍛えることです。
汗腺を鍛えるためには湯船にしっかりと浸かることが必要になります。
以下、汗腺の鍛え方を解説します。
1:手足を湯船につける
手足は体のうち、心臓からもっとも離れている組織になります。
実は手足には働いていないエクリン腺(休眠汗腺)が多く存在し、手足を湯船につけることでこの休眠汗腺をたたき起こすことができます。
これでまずは手足のエクリン腺を鍛えていきましょう。
2:ぬるま湯での半身浴
体温を上げることで、エクリン腺を鍛えていくことができます。
38°~40°のぬるま湯でも体温よりは高いため、十分効果はあります。
ただし、長時間かけてエクリン腺を刺激する場合は必ず半身浴にしましょう。
体温より高いお湯が心臓よりも高い位置までお湯が来ると、熱くなった血液が脳に供給されてしまい、熱中症の症状やのぼせるという状態になってしまいます。
時間をかけて刺激を与えていくことは確かに必要ですが、その場合は必ず半身浴にしましょう。
15分程度でも十分効果がありますよ。
3:風呂上りはすぐに体を冷やさない
急激に冷ますとせっかく開いた汗腺が閉じてしまうため注意が必要です。
そのため、クーラーなどで急激に冷やすのでなくうちわや扇風機でゆっくりと冷やしましょう。
また、水分補給も冷たいものでは内臓から冷やされてしまいます。
できれば常温のもので水分補給するようにしましょう。
時々は全身浴をしよう
手足浴や半身浴で全身の汗腺を鍛え、しっかりと汗をかけるようになってきたら時々全身浴をするようにしましょう。
全身浴によって、自律神経のうち汗をコントロールしてくれる交感神経へ刺激が入ります。
交感神経の中枢は胸の付近にあるため、ここに刺激を入れるためには全身浴が必要になります。
せっかく汗腺に刺激を入れても、交感神経が働かないと汗もかきにくくなってしまいます。
汗腺と同時に交感神経も鍛えていきましょう。
この時の全身浴は短時間で行い、のぼせないように注意してください。
まとめ
- 汗と美容の関係
- 汗腺の違いや汗の種類
- 汗腺の鍛え方
以上3点を解説しました。
汗はかきすぎると何かと面倒ですが、適度な汗は美容の観点から必要なものです。
これからの季節は紫外線など肌にダメージが蓄積されやすくなります。
汗をしっかりかいて組織のターンオーバーを促進し、瑞々しい肌を保ちましょう。
また、お風呂に浸かるのが面倒だという人はサウナスーツのように汗をかきやすい服を着て汗腺を鍛えるという方法もあります。
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