筋膜リリースにダイエット効果ってあるの？

ダイエットや健康に関心のある方なら、筋膜リリースという言葉を一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。

筋膜リリースとは身体中に張り巡らされる筋膜を剥がす（＝リリースする）健康法です。

ダイエットなどに関連されてよく紹介される筋膜リリースですが、本当にダイエットに効果的なのでしょうか。

答えは効果的です。

ですが、筋膜リリースをしたからといって直接脂肪が減るわけではありません。

筋膜リリースをすることでダイエットにとって良い身体の環境を整えることができます。

そこでこの記事は、筋膜リリースをするとダイエットする上でどのような良い効果があるのか解説していきたいと思います。

筋膜リリースの目的

筋膜リリースとは筋膜を剥がす（＝リリースする）手技のことです。

筋膜は筋肉を覆う膜であり、弾力のあるコラーゲンの一種です。

運動不足であったり、長時間同じ体勢でいると筋膜に癒着が生じてしまいます。

癒着が生じると筋膜が近くの組織と結合してしまい、コラーゲン特有の弾力性を失ってしまいます。

弾力性を失った筋膜は筋肉を思うように動かすことが難しくなり、血液の循環不良や関節の可動域の減少を引き起こしてしまいます。

そんな問題を筋膜リリースを行うことで、血行不良や身体の硬化を改善することができます。

では血行不良、身体の硬化の改善をすれば何故ダイエットに良いのでしょうか。

筋膜リリースで血行促進されることのメリット

血行促進されると以下の２点の効果が期待できます。

1. 　血管内の老廃物を除去する
2. 　脂肪を増えにくくする

血行不良になると血液がうまく運べず、不要な栄養分（老廃物）が血管内に留まってしまいます。

老廃物が溜まるとむくみやセルライトの原因になりますので、血行促進により老廃物が血液により運ばれることで、むくみやセルライトを除去する手助けになります。

また血行が促進されるということは新陳代謝がよくなるということでもあるので、基礎代謝による消費カロリーが上がります。

代謝によるエネルギー源は脂肪も含まれるので、血行促進することで脂肪燃焼がしやすい環境を作ることができるでしょう。

筋膜リリースを習慣化することで、結果的に脂肪や肥満になりやすくなる原因に働きかけることができます。

筋膜リリースで関節領域を広げるメリット

筋膜が癒着すると筋肉が硬化してしまい、可動域が狭くなってしまいます。

可動域が狭くなった筋肉を急に動かすとケガをしやすい（痛みを伴う）可能性が高くなるのは容易に想像ができますよね。

五十肩などの痛みは筋肉を使用していないことによって筋膜が癒着してしまった結果というケースが多いです。（もちろん、癒着以外の可能性もあります。）

また、可動域が狭くなってしまうということは筋肉の柔軟性も下がっているということなので、当然消費カロリーを生み出しづらい身体ということが言えます。

そのため筋膜リリースを行うということは

• ケガの予防になる
• 運動による消費カロリーを生みやすい身体づくりにつながる

というメリットがあると言えます。

筋膜リリースだけではダイエットは成功できない

筋膜リリースにより血行促進、筋肉の柔軟性などの効果が得られます。

ですが、どちらもあくまでダイエットが成功しやすい環境を作る土台でしかありません。

筋膜リリースだけでダイエットができるという情報もありますが、基本的に筋膜リリースだけで脂肪を燃焼させることはできないでしょう。

仮に痩せることができたとしても、それは他の要因と組み合わさって生まれた結果だと考えられます。

筋膜リリースに加え、しっかり運動を行うことで、初めて恒常的な基礎代謝の促進や脂肪燃焼といったダイエット効果を引き出すことに繋がるということを理解しておきましょう。

まとめ

筋膜リリースのダイエット効果について解説してきました。

筋膜リリースを行うことで血行や代謝促進、関節可動域や筋肉柔軟性の向上が期待できます。

その効果によって脂肪燃焼がしやすい環境を作ることができるのでダイエット成功確率は大きくなります。

ただ、筋膜リリースは土台作りでありダイエットの直接の対処法にはなりません。

成果に結びつけるためには日々の積み重ねが大事ですが、がむしゃらに行うのではなく、正しい知識と理解をもってダイエットに励んでくださいね。