スライドボードを使ったSAQトレーニングをご紹介!

スポーツをする上で「スピード」とは非常に重要な要素になっています。
スピードといえば単純に「素早く動く能力」と捉える方が多いかと思います。
しかし、近年ではスポーツにはスピードを含めたSAQという能力が重要だと言われるようになってきています。
あまり聞き覚えのない言葉だと思います。
そこで今回の記事ではSAQとは何なのか、スライドボードを使って鍛えるにはどうすれば良いのかを解説していきます。
Contents
スライドボードを使ったSAQトレーニングをご紹介!
SAQとは?
SAQとは以下の3つの言葉の言葉の頭文字をとった言葉になります。
- Speed:スピード(重心移動の速さ)
- Agility:アジリティ(素早く体をコントロールする能力)
- Quickness:クイックネス(素早く反応して動き出す能力)
Speed:スピード(重心移動の速さ)
単純な直線での動作の速さになります。
どちらかといえば筋力がものをいう能力になります。
Agility:アジリティ(素早く体をコントロールする能力)
方向転換やストップなど急停止からの動き出しで素早く動く能力になります。
重心移動のスピードを殺し、バランスを保ちながら動き出さなければならないためバランス能力が重要になります。
Quickness:クイックネス(素早く反応して動き出す能力)
対象に対して素早く反応して動き出す能力になります。
アジリティと似たような印象を受けるかもしれませんがアジリティは動作の正確性を求められる能力に対して、クイックネスは正確性よりも初速の速さを求められる能力になります。
また、アジリティとクイックネスに関しては筋力も大事ですが、体をコントロールする神経系の能力も重要となっています。
ここでの神経系の能力はコーディネーション能力と呼ばれるものです。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
どうしてSAQを鍛えなければならないの?
上述したSAQ能力は全てのスポーツの基礎となる部分です。
球技であれば、いくら上手にボールを扱えても体を素早く動かせなければトップアスリートにはなりえません。
格闘技でもいくらパワーがあっても、素早く相手に打撃を加えることができなければなんの意味もありません。
このようにあらゆるスポーツの基礎となるのがこのSAQ能力になります。
これらの能力は本来コーディネーション能力と一緒に幼少期の遊びを通して鍛えられるものでした。
しかし、近年では和式トイレが洋式トイレになったり、野山を走る経験やジャングルジムなどのダイナミックな遊具が減少したことでこれらの能力を鍛える機会が少なくなっています。
そのため、特にアジリティ・クイックネスといった筋力よりも神経系の働きが重要になってくる能力を鍛えていく必要性が高まってきました。
そこでスポーツをしていくうえで筋力に依存する単純なスピードという考え方だけでなく、筋力と同時に神経も鍛えていくSAQトレーニングというものが浸透していったのです。
スライドボードを使ったSAQトレーニングをご紹介!
Speed:スピードトレーニング
プランクニータックやマウンテンクライマーのように下半身・体幹の筋トレ要素が強く、また同時に下半身を素早く動かす動作を繰り返すことで鍛えることが可能です。
Agility:アジリティトレーニング
スプリントやジャンピングジャックトレーニングでしっかりとバランスをとりながら素早く次の動作に移る練習を繰り返しましょう。
重要なことが正確に動作を行うことです。
動く⇒止まる⇒動くをメリハリをつけて行い、かつ正確に行わなければ効果もあまり期待ができません。
- 動作を一度しっかりと止める
- 止めたところから正確に動き出す
以上2点を意識しましょう。
Quickness:クイックネストレーニング
クイックネスで重要なことが素早く反応することです。
例えばランジであれば他者に「右足前・左足後ろ・右足後ろ」などと指示を出してもらい、その指示に従って素早く動かす練習が効果的です。
1人で行う場合にも不規則な音に合わせてランジ・サイドランジを行うことで音に対しての素早く反応するクイックネスを鍛えることができます。
また、音(聴覚)に対する反応だけでなく目(視覚)に対する反応も鍛えていきたいところです。
他者に右・左を不規則に示してもらい、指示された方向にサイドランジする練習をすれば目(視覚)に対するクイックネスを鍛えることができます。
まとめ
- SAQ能力がどんなものか
- SAQ能力がなぜ必要か
- スライドボードを使ったSAQトレーニング
以上3点を解説しました。
SAQ能力を鍛えることでどのスポーツでもクオリティを1段階引き上げることができます。
この記事を参考にしていただき、スライドボードでSAQ能力を鍛えてみてください。