トリガーポイントってなに?筋膜リリースと違うの?

テレビなどのメディアでマッサージや筋膜リリースに関する紹介があると、トリガーポイントという言葉が出てきます。
- トリガーポイントというものはどんなものなのでしょうか?
- 筋膜リリースとは何が違うのでしょうか?
今回はこのトリガーポイントについて解説させていただきます。
Contents
トリガーポイントってなに?筋膜リリースと違うの?
トリガーポイントとは?
トリガーポイントとは筋肉の中にある固くなった部分の抑えて痛みが出る部分のことを指します。
この固い部分は筋硬結と呼ばれ、筋肉に過剰な負担がかかることでできます。
筋肉とはゴムのような組織のため、正常の状態であれば伸びたり縮んだりします。
力を入れている時には筋肉は縮んだ状態になるのですが、この縮んだ状態が維持されることで筋肉の中にある血管までずっと縮みっぱなしになります。
そうなると、筋肉に十分な血液が供給されなくなり、阻血状態になります。
阻血状態になることで筋肉に十分な栄養が行きわたらなくなり、固くなって筋硬結となります。
その筋硬結の中で、押えたら痛みを感じる部分があります。
それがトリガーポイントです。
その名称の由来は、痛みが抑えた部分だけでなく離れた場所にも生じるためです。
筋硬結を抑えることで離れた部分に痛みが出るため、ピストルに例えて引き金=トリガーを引くと離れた部分に弾が命中し痛みを感じると表現したことからきています。
なんで離れたとこに痛みが出るの?
ではなぜ、離れたところに痛みを感じるのでしょうか?
これには諸説ありますが、最近の研究では筋膜によって筋肉の緊張が伝えられ、痛みが伝達するのではないか?と言われています。
筋膜は筋肉同士を連結して、力を伝達するために全身を張り巡っています。
例えば、野球のピッチャーは投げる前にしっかりと踏ん張ることで足のエネルギーを上半身に伝達し、力強い球を投げることができます。
これも筋膜の働きによるところが大きいのですが、この力の伝達は悪い方向にも働いてしまうため痛みのエネルギーも離れた筋肉に伝達してしまうことがあります。
この伝達する痛みのことを関連痛と呼びます。
筋硬結の中で抑えた部分だけでなく関連痛を生じさせる部分のことをトリガーポイントと呼ばれます。
筋膜リリースとの違いはなに?
筋膜を介して痛みを伝達させるということで、筋膜リリースによりトリガーポイントが解消されると考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、トリガーポイントを解消させるためにはしっかりと筋硬結を取り除く必要があります。
まず、そもそもなぜ痛みが生じるかについて解説させていただきます。
筋硬結は阻血によって生じることは上記に記した通りです。
この阻血の影響は筋肉を固める以外にも、筋肉が痛みを感じやすくなるという悪影響もあります。
痛みを感じる強さのレベルを閾値(いきち)というのですが、阻血によってこの閾値レベルが下がってしまうのです。
そのため、本来であれば痛みを感じるはずのない部分にも関連痛が生じてしまいます。
閾値レベルを元に戻すには阻血を元に戻す必要があります。
阻血を元に戻すには筋硬結を取り除く必要があるため、筋硬結部分をしっかりとほぐさなければなりません。
以上の理由により、トリガーポイントを解消するためには筋膜リリースではなく筋硬結をしっかりともみほぐす必要性があります。
しかし筋膜リリースにもまったく意味がないわけではありません。
弦楽器を想像してみてください。
弦をピンと強く張ったほうが大きな音が出ますよね?
筋膜も一緒で、固くなった筋膜のほうがより大きな関連痛を引き出してしまします。
筋膜リリースによって筋膜を柔らかくすることで関連痛の程度を弱くすることは可能です。
まとめ
- トリガーポイントとは何か
- トリガーポイントと筋膜リリースとの違いはなにか
トリガーポイントについて上記2つの視点から説明させていただきました。
一見すると治療も似ているものではありますが、意味を知っていないとせっかくの治療も意味を成しません。
筋膜リリースを行ってもトリガーポイントを探し出さないと痛みを取り切ることは難しいです。
ですが、筋膜リリースで全身をほぐしていくことで、痛みがある部分が限定されていくため、トリガーポイントを探しやすくすることができます。
難しく考えずに全身いろいろな部分をリリースして、自分の弱い部分をケアしていきましょう。