最近よく聞く「筋膜リリース」ってなに?詳しく解説します。

TVなどの健康番組を見ていると肩凝りや腰痛などに対して「筋膜リリース」が有効だという内容をよく目にするようになりました。
この「筋膜リリース」ってなに?と思う人もたくさんいるかと思います。
そこで今回は「筋膜リリース」について、詳しく説明していきたいと思います。
Contents
最近よく聞く「筋膜リリース」ってなに?詳しく解説します。
筋膜リリースとは
リリースとは英語で「解放する」という意味があります。
つまり筋膜リリースとは「筋膜を解放する」という意味になりますね。
では、筋膜とは何かというと、筋肉に張り付いている膜のことを言います。
筋肉は一つ一つが大きなお肉の塊ではなく、パスタのような細い繊維の塊になっていて、その細い筋肉の繊維を覆っているものが「筋膜」です。
また、筋肉はゴムのようなもので筋繊維が伸び縮みすることで筋肉が動くのですが、筋膜が固くなってしまうと筋肉の動きを制限してしまいます。
それどころか、筋膜は筋肉同士をつなげる役割も果たしているので、一つだけでなくつながった筋肉のすべての動きが悪くなってしまうため、筋膜の柔軟性を保つことは非常に重要なんです。
筋膜の種類
筋膜は以下の3種類に分類されます。
- 筋肉全体を保護する「筋外膜」
- 細かい筋繊維を包む「筋周膜」
- 更に細かな「筋内膜」
このうち、筋外膜は様々な筋肉をつなげる役割を果たし、頭・腕から足先までつながっています。
つまり、上半身の硬さのせいで、腰・足まで硬くなってしまう可能性があるんです!
筋膜リリースとは、このつながりをほぐすことで体全体の柔軟性を向上させようとする治療になります。
筋膜リリースのやり方
では、どうやって筋膜リリースをするのか?
厳密にいうと理学療法士・作業療法士、あるいはスポーツトレーナーのような筋肉の専門家にお願いするのが一番です。
専門家の方々は、筋肉の繊維をかき分けて、筋肉の間に指を入れて筋膜の動きを引き出してくれます。
ただ、その方法は一般の方には正直無理ですよね・・・
一般の方が筋膜リリースを行う方法
でも、安心してください!
筋肉の間をかき分けることができなくても、筋膜をはがすことはできます。
その方法というのは、筋肉に沿って指を滑らせるだけ!
これで、皮膚と筋膜との間に摩擦力を起こし、筋膜を剥がすことができます。
ただし、強く押しすぎると筋肉への指圧になってしまい、筋膜リリースとは別物になってしまうため注意が必要です。
目安としては、指で筋肉を押した時に爪の色が少しだけ白くなるくらいです。
やってみるとわかりますが、ほんとにちょっとの力なので力を入れすぎないように注意してください。
また、押すときにハンドクリームなどを使うと皮膚と指が良く滑るのでより効果的です。
道具を使う方法
それでも難しいという方はこれを使ってみましょう。
そうです、テニスボールです。
これをほぐしたいところにコロコロするだけです。
この方法については、また別の機会にご紹介します。
まとめ
- 筋膜リリースとは
- 筋膜の種類
- 筋膜リリースのやり方
筋膜リリースについて上記のように解説してきました。
筋膜リリースは、確かに専門的な知識を持って行ったほうが効果的です。
ですが、一般の方が行ってもポイントをしっかりと抑えれば効果があります。
- ・力を入れすぎない
- ・指(ボール)をゆっくりと滑らせて摩擦する
この2つのポイントを意識して実践してみてくださいね。